• 教育・人材育成

2ページ目-今後の大学教育の在り方に関する世論調査~大学の国際化~(平成13年7月調査)

2001年10月15日掲載

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2 調査結果の概要


  1. 外国語教育について

    (1) 大学における外国語教育の果たすべきと思われる役割

     国際化が進む中で,これからの大学(短大,大学院を含む。以下同様。)における外国語教育はどのような役割を果たしていくべきだと思うか聞いたところ,「外国人とのコミュニケーション能力を育成する役割」を挙げた者の割合が54.2%と最も高く,以下,「異なる国の文化・伝統・歴史などを理解させる役割」(36.4%),「最低限の国際マナーを身につける役割」(34.6%)などの順となっている。(図1
     都市規模別に見ると,「異なる国の文化・伝統・歴史などを理解させる役割」を挙げた者の割合は大都市で,「外国人とのコミュニケーション能力を育成する役割」を挙げた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「外国人とのコミュニケーション能力を育成する役割」を挙げた者の割合は男性の15歳から19歳,30歳代,50歳代と女性の15歳から19歳,30歳代で,「異なる国の文化・伝統・歴史などを理解させる役割」を挙げた者の割合は女性の30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。
     職業別に見ると,「外国人とのコミュニケーション能力を育成する役割」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,学生で,「異なる国の文化・伝統・歴史などを理解させる役割」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(表1

    (2) 大学生が身につけるべき外国語を決める基準

     これからの大学生(短大生,大学院生を含む。以下同様)が一般的に身につけるべき外国語をどのような基準で決めるのが良いと思うか聞いたところ,「世界で幅広く活用されている言語」を挙げた者の割合が69.8%と最も高く,以下,「教養の基盤となる言語」(29.1%),「今後,我が国との関係が重要になることが予想される国の言語」(25.2%),「我が国と経済的に関係が深い地域で使われている言語」(21.4%)などの順となっている。(図2
     都市規模別に見ると,「今後,我が国との関係が重要になることが予想される国の言語」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
     性別に見ると,「教養の基盤となる言語」を挙げた者の割合は女性で,「我が国と経済的に関係が深い地域で使われている言語」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「世界で幅広く活用されている言語」を挙げた者の割合は女性の15歳から19歳,20歳代から40歳代で,「教養の基盤となる言語」を挙げた者の割合は女性の30歳代,40歳代で,「今後,我が国との関係が重要になることが予想される国の言語」を挙げた者の割合は男性の60歳代で,それぞれ高くなっている。
     職業別に見ると,「世界で幅広く活用されている言語」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,学生で,「教養の基盤となる言語」を挙げた者の割合は家族従業者,主婦で,「今後,我が国との関係が重要になることが予想される国の言語」を挙げた者の割合は主婦で,「我が国と経済的に関係が深い地域で使われている言語」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(表2

    (3) 大学生が身につけるべきと思われる外国語

     これからの大学生が身につけるべき外国語として,重要と考えるものは何か聞いたところ,「英語」を挙げた者の割合が92.1%と最も高く,以下,「中国語」(59.6%),「フランス語」(26.5%),「韓国(朝鮮)語」(25.6%)などの順となっている。(図3
     都市規模別に見ると,「フランス語」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
     性別に見ると,「フランス語」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
     職業別に見ると,「英語」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,学生で,「中国語」を挙げた者の割合は自営業主,管理・専門技術・事務職で,「フランス語」を挙げた者の割合は主婦,学生で,それぞれ高くなっている。(表3

    (4) 外国語教育の充実のため必要と思われる方策

     大学における外国語の教育を充実するためには,具体的にどのような方策が必要だと思うか聞いたところ,「外国人教員の数を増やす」を挙げた者の割合が41.9%,「大学生の海外留学を奨励し,実際に外国語が使用されている環境で学習する」を挙げた者の割合が41.9%と高く,以下,「教員の語学力や教え方の向上を図る」(30.6%)などの順となっている。(図4
     都市規模別に見ると,「大学生の海外留学を奨励し,実際に外国語が使用されている環境で学習する」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「外国人教員の数を増やす」を挙げた者の割合は男女共に30歳代,40歳代で,「大学生の海外留学を奨励し,実際に外国語が使用されている環境で学習する」を挙げた者の割合は男性の50歳代と女性の20歳代から40歳代で,「教員の語学力や教え方の向上を図る」は男性の30歳代で,それぞれ高くなっている。
     職業別に見ると,「外国人教員の数を増やす」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,学生で,「大学生の海外留学を奨励し,実際に外国語が使用されている環境で学習する」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(表4

    (5) 外国語教育の効果的だと思われる授業のあり方

     大学における外国語の教育を効果的に行うためには,具体的にどのような授業を行うことが必要だと思うか聞いたところ,「小人数のクラス編成により,きめ細かな授業を行う」を挙げた者の割合が42.9%と最も高く,以下,「言語だけでなく,その国の文化,歴史,伝統等も教える授業を行う」(34.9%),「学生個人の能力に応じてクラスを分けて,授業を行う」(33.7%),「学生個人の学習の目的に応じて外国語のクラスを分けて,授業を行う」(30.6%)などの順となっている。(図5
     都市規模別に見ると,「小人数のクラス編成により,きめ細かな授業を行う」を挙げた者の割合は大都市で,「言語だけでなく,その国の文化,歴史,伝統等も教える授業を行う」を挙げた者の割合は中都市で,「学生個人の能力に応じてクラスを分けて,授業を行う」,「学生個人の学習の目的に応じて外国語のクラスを分けて,授業を行う」を挙げた者の割合は小都市で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,「小人数のクラス編成により,きめ細かな授業を行う」,「言語だけでなく,その国の文化,歴史,伝統等も教える授業を行う」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「小人数のクラス編成により,きめ細かな授業を行う」を挙げた者の割合は女性の20歳代から40歳代で,「言語だけでなく,その国の文化,歴史,伝統等も教える授業を行う」を挙げた者の割合は女性の50歳代で,「学生個人の能力に応じてクラスを分けて,授業を行う」を挙げた者の割合は男性の40歳代と女性の40歳代で,「学生個人の学習の目的に応じて外国語のクラスを分けて,授業を行う」を挙げた者の割合は女性の40歳代で,それぞれ高くなっている。
     職業別に見ると,「小人数のクラス編成により,きめ細かな授業を行う」,「言語だけでなく,その国の文化,歴史,伝統等も教える授業を行う」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「学生個人の能力に応じてクラスを分けて,授業を行う」を挙げた者の割合は学生で,「学生個人の学習の目的に応じて外国語のクラスを分けて,授業を行う」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,学生で,それぞれ高くなっている。(表5

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