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3ページ目-臓器移植に関する世論調査(平成12年5月調査)

2000年8月28日掲載

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2 調査結果の概要


  1. 臓器提供意思表示カード・シールに関する意識について

    (1)臓器提供意思表示カードの周知度
     「臓器の移植に関する法律」では, 臓器提供についての意思表示は,本人が書面ですることが必要とされており, このために臓器提供意思表示カードが作られ配布されているが,このカードのことを知っていたかどうか聞いたところ, 「知っていた」と答えた者の割合が81.1%, 「知らなかった」と答えた者の割合が18.9%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると, 「知っていた」と答えた者の割合が上昇 (63.1%→81.1%) し,「知らなかった」と答えた者の割合が低下 (36.9%→18.9%) している。
     都市規模別に見ると, 「知っていた」と答えた者の割合は, 中都市で, 「知らなかった」と答えた者の割合は,町村で, それぞれ高くなっている。
     性別に見ると, 「知っていた」と答えた者の割合は,女性で,「知らなかった」と答えた者の割合は,男性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると, 「知っていた」と答えた者の割合は,男性の30歳代, 女性の20歳代から40歳代で,「知らなかった」と答えた者の割合は,男性と女性の60歳代と70歳以上で,それぞれ高くなっている。 (図5表5)

    ア 臓器提供意思表示カードを知った情報源
     臓器提供意思表示カードのことを「知っていた」と答えた者(1,749人) に,臓器提供意思表示カードをどこで,あるいはどのような手段で知ったか聞いたところ, 「テレビラジオ」を挙げた者の割合が81.6%と最も高く,以下, 「新聞・雑誌」(45.3 %),「病院・診療所」(19.3 %),「市区町村役場・保健所等」(13.4 %),「コンビニエンスストア・スーパーマーケット」(12.8 %) などの順となっている。(複数回答)
     都市規模別に見ると, 「テレビ・ラジオ」を挙げた者の割合は,大都市で, 「病院・診療所」を挙げた者の割合は,中都市で, それぞれ高くなっている。
     性別に見ると, 「新聞・雑誌」を挙げた者の割合は,男性で,「病院・診療所」を挙げた者の割合は,女性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると, 「病院・診療所」を挙げた者の割合は,女性の40歳代で,「コンビニエンスストア・スーパーマーケット」を挙げた者の割合は,男性の30歳代,女性の20歳代と30歳代で,それぞれ高くなっている。 (図6表6)

    (2)臓器提供意思表示カードの入手方法の周知度
     臓器提供意思表示カードは,全国の都道府県や市区町村の窓口,郵便局,運転免許センターなどで配布されているが,このカードの入手方法を知っていたかどうか聞いたところ,「知っていた」と答えた者の割合が42.7%, 「知らなかった」と答えた者の割合が57.3%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると, 「知っていた」と答えた者の割合が上昇 (21.8%→42.7%) し,「知らなかった」と答えた者の割合が低下 (78.2%→57.3%) している。
     都市規模別に見ると, 「知らなかった」と答えた者の割合は,町村で高くなっている。
     性別に見ると, 大きな差異は見られない。
     性・年齢別に見ると, 「知っていた」と答えた者の割合は,男性の40歳代と50歳代, 女性の30歳代と40歳代で,「知らなかった」と答えた者の割合は,男性の70歳以上, 女性の60歳代と70歳以上で,それぞれ高くなっている。 (図7表7)

    (3)臓器提供意思表示カードの所持
     臓器提供意思表示カードを持っているかどうか聞いたところ,「持っている」と答えた者の割合が 9.4% (「持っており, 常時携帯している」4.0 %+「持っているが, 常時携帯していない」5.3 %),「持っていない」と答えた者の割合が 90.6 %となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると, 「持っている」と答えた者の割合が上昇( 2.6 %→9.4 %) し,「持っていない」と答えた者の割合が低下 (97.4%→90.6%) している。
     都市規模別に見ると, 大きな差異は見られない。
     性別に見ると, 「持っている」と答えた者の割合は,女性で, 「持っていない」と答えた者の割合は, 男性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると, 「持っている」と答えた者の割合は,女性の20歳代から40歳代で,「持っていない」と答えた者の割合は,男性の60歳代と70歳以上, 女性の70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図8, 表8)

    ア 臓器提供意思表示カードの入手方法
     臓器提供意思表示カードを「持っている」と答えた者 (202 人) に, 臓器提供意思表示カードをどこで,あるいはどのような方法で入手したか聞いたところ, 「市区町村役場・保健所等」を挙げた者の割合が25.2%, 以下, 「コンビニエンスストア・スーパーマーケット」(18.3 %),「病院・診療所」(13.4 %),「郵便局」(11.9 %) などの順となっている。 (図9表9)

    イ 臓器提供意思表示カードへの記入
     臓器提供意思表示カードを「持っている」と答えた者 (202 人) に, 自分の臓器提供意思表示カードに,臓器提供に関する意思を記入しているかどうか聞いたところ,「記入している」と答えた者の割合が 47.0 % (「「1.脳死」での臓器提供意思のみ記入」20.3%+「「2.心臓停止」での臓器提供意思のみ記入」3.5 %+「「1.脳死」と「2.心臓停止」での臓器提供意思を記入」19.3%+「「3.臓器を提供しない」意思を記入」4.0 %),「記入していない」と答えた者の割合が 53.0 %となっている。(図10表10)

    ウ 臓器提供意思表示カードの所持の意向
     臓器提供意思表示カードを「持っていない」と答えた者 (1,954 人) に, 臓器提供意思表示カードを持ちたいと思うかどうか聞いたところ,「持ちたいと思う」と答えた者の割合が 23.8 % (「持ちたいと思う」8.5 %+「どちらかといえば持ちたいと思う」15.3%),「持ちたいとは思わない」と答えた者の割合が42.3% (「どちらかといえば持ちたいとは思わない」8.8 %+「持ちたいとは思わない」33.5% ), 「どちらともいえない」と答えた者の割合が28.7%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると, 「持ちたいとは思わない」と答えた者の割合が上昇(38.9 %→42.3%) し,「どちらともいえない」と答えた者の割合が低下 (32.6%→28.7%) している。
     都市規模別に見ると, 大きな差異は見られない。
     性別に見ると, 「持ちたいとは思わない」と答えた者の割合は,男性で, 「どちらともいえない」と答えた者の割合は, 女性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると, 「持ちたいと思う」と答えた者の割合は,男性の30歳代と40歳代で,「持ちたいとは思わない」と答えた者の割合は,男性と女性の60歳代と70歳以上で,「どちらともいえない」と答えた者の割合は, 女性の30歳代と40歳代で,それぞれ高くなっている。 (図11, 表11)

    エ 臓器提供意思表示カードを所持していない理由
     臓器提供意思表示カードを「持っていない」と答えた者 (1,954 人) に, 臓器提供意思表示カードを持っていないのはどのような理由からか聞いたところ, 「臓器移植に抵抗感がある」と答えた者の割合が36.9%と最も高く, 以下, 「臓器移植についてよく知らない」(14.1 %),「臓器提供意思表示カードの入手方法がわからなかった」(13.8 %)などの順となっている。 (複数回答)
     前回の調査結果と比較して見ると, 「臓器移植に抵抗感がある」と答えた者の割合が上昇(29.2 %→36.9%) し,「臓器移植についてよく知らない」(21.0 %→14.1%) と「臓器提供意思表示カードの入手方法がわからなかった」(23.5 %→13.8%) と答えた者の割合がそれぞれ低下している。
     都市規模別に見ると, 「臓器提供意思表示カードの入手方法がわからなかった」と答えた者の割合は, 小都市と町村で, それぞれ高くなっている。
     性別に見ると, 「臓器移植に抵抗感がある」と答えた者の割合は, 女性で高くなっている。
     性・年齢別に見ると, 「臓器移植に抵抗感がある」と答えた者の割合は, 女性の40歳代で,「臓器移植についてよく知らない」と答えた者の割合は,女性の20歳代で,それぞれ高くなっている。 (図12, 表12)

    (4)臓器提供意思表示シールの周知度
     臓器提供の意思表示については, 臓器提供意思表示カードのほかに,医療保険の被保険者証や運転免許証にはる臓器提供意思表示シールが配布されているが,このシールのことを知っていたかどうか聞いたところ, 「知っていた」と答えた者の割合が14.0%, 「知らなかった」と答えた者の割合が86.0%となっている。
     都市規模別に見ると, 大きな差異は見られない。
     性別に見ると, 大きな差異は見られない。
     性・年齢別に見ると, 「知っていた」と答えた者の割合は,男性の40歳代で,「知らなかった」と答えた者の割合は,女性の60歳代と70歳以上で,それぞれ高くなっている。 (図13, 表13)

    ア 臓器提供意思表示シールの貼付
     臓器提供意思表示シールを「知っていた」と答えた者 (301 人) に, 臓器提供意思表・示シールを医療保険の被保険者証や運転免許証にはっているかどうか聞いたところ, 「はっている」と答えた者の割合が 5.0% (「医療保険の被保険者証のみにはっている」 2.0 %+「運転免許証のみにはっている」2.0 %+「医療保険の被保険者証と運転免許証の両方にはっている」1.0 %),「両方ともはっていない」と答えた者の割合が95.0%となっている。(図14表14 )

    イ 臓器提供意思表示シールの種類
     臓器提供意思表示シールを「知っていた」と答えた者 (301 人) で, 臓器提供意思表示シールを医療保険の被保険者証や運転免許証に「はっている」と答えた者 (15人) に, どの臓器提供意思表示シールをはっているか聞いたところ, 回答結果は下表のとおりとなっている。(表15)


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