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2ページ目-エイズに関する世論調査(平成12年12月調査)

2001年3月26日掲載

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2 調査結果の概要


  1. エイズに関する認識度

    (1) エイズについての見聞き
     エイズの原因となるウイルスをヒト免疫不全ウイルス,HIV(エッチ・アイ・ブイ)というが,このウイルスに侵されることにより,健康を保つために必要な身体の抵抗力が壊されてしまう病気がある。このエイズという病気のことを今までに見聞きしたことがあるか聞いたところ,「ある」と答えた者の割合が96.0%,「ない」と答えた者の割合が2.8%となっている。(図1)(参考図
     性別に見ると,大きな差異は見られない。
     年齢別に見ると,「ある」と答えた者の割合は20歳代から40歳代で高くなっている。(表1)(参考表
     なお,20歳以上の者で,前回の調査結果(平成7年5月の調査結果をいう。以下同じ。)と今回の調査結果を比較して見ると,大きな変化は見られない。

    (2) エイズ問題に対する関心度
     エイズ問題についてどの程度関心があるか聞いたところ,「関心がある」とする者の割合が61.1%(「非常に関心がある」9.6%+「関心がある」51.4%),「関心がない」とする者の割合が37.6%(「あまり関心がない」29.2%+「関心がない」8.4%)となっている。(図2
     都市規模別に見ると,「関心がある」とする者の割合は中都市で,「関心がない」とする者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,大きな差異は見られない。
     年齢別に見ると,「関心がある」とする者の割合は20歳代から40歳代で,「関心がない」とする者の割合は15〜19歳,60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(表2

    (3) 今後のエイズ患者数の動向についての意識
     今後,我が国でもエイズ患者が増加していくと思うかどうか聞いたところ,「増加する」とする者の割合が81.5%(「非常に増加する」22.6%+「やや増加する」58.9%),「増加しない」とする者の割合が9.2%(「あまり増加しない」8.4%+「ほとんど(全く)増加しない」0.8%)となっている。(図3)(参考図
     都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
     性別に見ると,大きな差異は見られない。
     年齢別に見ると,「増加する」とする者の割合は20歳代から50歳代で高くなっている。(表3)(参考表
     なお,20歳以上でエイズを見聞きした者で,前回の調査結果と今回の調査結果を比較して見ると,「増加する」(76.9%→83.2%)とする者の割合が上昇し,「増加しない」(13.7%→8.5%)とする者の割合が低下している。

    ア エイズ患者が増加すると思う理由
     今後,我が国でもエイズ患者が「増加する」とする者(2,839人)に,増加すると思うのはどのような理由からか聞いたところ,「日本人の性行動が開放的になっている」を挙げた者の割合が64.5%と最も高く,以下,「海外との交流が増える」(42.1%),「現在ワクチンや治療薬がない」(38.7%),「エイズ感染の予防知識が乏しい」(35.8%),「世界中で増えている」(31.4%),「対策が十分でない」(28.6%)などの順となっている。(複数回答,図4
     都市規模別に見ると,「日本人の性行動が開放的になっている」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
     性別に見ると,「日本人の性行動が開放的になっている」,「現在ワクチンや治療薬がない」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
     年齢別に見ると,「日本人の性行動が開放的になっている」を挙げた者の割合は50歳代で,「海外との交流が増える」を挙げた者の割合は50歳代,60歳代で,「現在ワクチンや治療薬がない」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「エイズ感染の予防知識が乏しい」を挙げた者の割合は40歳代で,「対策が十分でない」を挙げた者の割合は30歳代で,それぞれ高くなっている。(表4)(参考表
     なお,20歳以上でエイズを見聞きした者で,前回の調査結果と今回の調査結果を比較して見ると,「日本人の性行動が開放的になっている」(57.9%→65.5%),「世界中で増えている」(20.9%→32.3%)を挙げた者の割合が上昇し,「海外との交流が増える」(53.4%→43.5%),「現在ワクチンや治療薬がない」(47.2%→39.1%)を挙げた者の割合が低下している。

    イ エイズ患者が増加しないと思う理由
     今後,我が国でもエイズ患者が「増加しない」とする者(320人)に,増加しないと思うのはどのような理由からか聞いたところ,「正しい知識を持って行動する人が多い」を挙げた者の割合が38.1%,「エイズ感染の予防知識の普及」を挙げた者の割合が31.9%,「将来ワクチンや治療薬が出来る」を挙げた者の割合が30.0%と高く,以下,「対策がしっかりしている」(20.3%)などの順となっている。(複数回答,図5
     年齢別に見ると,大きな差異は見られない。(表5)(参考表
     なお,20歳以上でエイズを見聞きした者で,前回の調査結果と今回の調査結果を比較して見ると,「正しい知識を持って行動する人が多い」(60.1%→40.0%),「対策がしっかりしている」(28.9%→20.0%)を挙げた者の割合が,それぞれ低下している。

    (4) 性感染症がエイズ感染の促進要因となることの周知度
     クラミジアや淋病などの性感染症にかかると,エイズにも感染しやすいことを知っているかどうか聞いたところ,「知っている」と答えた者の割合が31.2%,「知らない」と答えた者の割合が61.1%となっている。(図6
     都市規模別に見ると,「知らない」と答えた者の割合は小都市で高くなっている。
     性別に見ると,大きな差異は見られない。
     年齢別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は40歳代で,「知らない」と答えた者の割合は30歳代で,それぞれ高くなっている。(表6


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