2 調査結果の概要
- 外国人に対する意識について
(1) 外国人との接触の機会
日頃外国の人とどの程度,顔を合わせる機会があるか聞いたところ,「交流する機会がある」とする者の割合が9.7%(「日常的な生活を通して付き合う機会がある」4.6%+「たまにあいさつをしたり話をすることがある」5.0%),「見かける機会がある」とする者の割合が48.4%(「職場や近所など身近なところで見かけることがある」16.1%+「たまに街や電車などで見かけることがある」32.2%),「ほとんど見かけることはない」と答えた者の割合が41.7%となっている。
前回の調査結果(平成2年11月の調査結果をいう。以下同じ。)と比較して見ると,「交流する機会がある」とする者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「交流する機会がある」とする者の割合は大都市,中都市で,「見かける機会がある」とする者の割合は大都市で,「ほとんど見かけることはない」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
地域ブロック別に見ると,「交流する機会がある」とする者の割合は関東で,「見かける機会がある」とする者の割合は関東,北陸,東山で,「ほとんど見かけることはない」と答えた者の割合は北海道,四国,九州で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「交流する機会がある」とする者の割合は50歳代で,「見かける機会がある」とする者の割合は20歳代,40歳代で,「ほとんど見かけることはない」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図1,表1)(2) 外国人が身の回りに増加していると感じるか
最近,身の回りに外国の人が増加してきていると感じるか聞いたところ,「感じる」とする者の割合が54.8%(「大いに感じる」14.9%+「ある程度感じる」40.0%),「感じない」とする者の割合が43.5%(「あまり感じない」24.1%+「ほとんど感じない」19.4%)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
都市規模別に見ると,「感じる」とする者の割合は大都市で,「感じない」とする者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
地域ブロック別に見ると,「感じる」とする者の割合は関東,東山,東海で,「感じない」とする者の割合は北海道,四国,九州で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「感じない」とする者の割合は70歳以上で高くなっている。(図2,表2)(3) 外国人労働者問題への関心 最近,外国人労働者の問題が議論されることが多くなっているが,この問題に関心があるか聞いたところ,「関心がある」とする者の割合が48.8%(「大いに関心がある」8.2%+「ある程度関心がある」40.6%),「関心がない」とする者の割合が50.4%(「あまり関心がない」32.3%+「ほとんど関心がない」18.1%)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
都市規模別に見ると,「関心がある」とする者の割合は大都市で,「関心がない」とする者の割合は町村で高くなっている。
性別に見ると,「関心がある」とする者の割合は男性で,「関心がない」とする者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「関心がある」とする者の割合は40歳代,50歳代で,「関心がない」とする者の割合は20歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「関心がある」とする者の割合は自営業主,管理・専門技術・事務職で,「関心がない」とする者の割合は労務職,主婦,その他の無職で,それぞれ高くなっている。(図3)
身の回りに外国人が増加しているかと感じるかとの関連で見ると,「関心がある」とする者の割合は「感じる」とする者で,「関心がない」とする者の割合は「感じない」とする者で,それぞれ高くなっている。(表3)
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