2 調査結果の概要
- 生き方、考え方
(1) ライフスタイル
自分自身の生き方、考え方についてどのように考えているか4つの項目について聞いた結果は、次のとおりである。(図40、表22)1) できるだけ新しいものを取り入れ、どんどん改革していく方か聞いたところ、「そうだと思う(小計)」と答えた者の割合が52.3%(「そうだと思う」17.5%+「まあそうだと思う」34.8%)、「そうだと思わない(小計)」と答えた者の割合が44.8%(「あまりそうだと思わない」33.8%+「そうだと思わない」11.1%)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると、「そうだと思う(小計)」と答えた者の割合が上昇(49.6%→52.3%)し、「そうだと思わない(小計)」と答えた者の割合が低下(48.1%→44.8%)している。
2) 経済的に恵まれなくとも、気ままに楽しく暮らせればよいか聞いたところ、「そうだと思う(小計)」と答えた者の割合が63.2%(「そうだと思う」21.7%+「まあそうだと思う」41.5%)、「そうだと思わない(小計)」と答えた者の割合が34.9%(「あまりそうだと思わない」25.2%+「そうだと思わない」9.7%)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると、「そうだと思う(小計)」と答えた者の割合が上昇(54.6%→63.2%)し、「そうだと思わない(小計)」と答えた者の割合が低下(43.2%→34.9%)している。
3) 妥協を排し、自分の信念はできる限り貫くよう努力する方か聞いたところ、「そうだと思う(小計)」と答えた者の割合が54.7%(「そうだと思う」15.8%+「まあそうだと思う」38.9%)、「そうだと思わない(小計)」と答えた者の割合が42.3%(「あまりそうだと思わない」33.8%+「そうだと思わない」8.5%)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると、「そうだと思う(小計)」と答えた者の割合が低下(58.5%→54.7%)し、「そうだと思わない(小計)」と答えた者の割合が上昇(38.5%→42.3%)している。
4) 自分の願望にできるだけ忠実に生きたいか聞いたところ、「そうだと思う(小計)」と答えた者の割合が78.0%(「そうだと思う」27.9%+「まあそうだと思う」50.1%)、「そうだと思わない(小計)」と答えた者の割合が19.6%(「あまりそうだと思わない」16.2%+「そうだと思わない」3.4%)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると、大きな変化は見られない。ア できるだけ新しいものを取り入れ、どんどん改革していく方だ
できるだけ新しいものを取り入れ、どんどん改革していく方かについて、性別に見ると、「そうだと思う(小計)」と答えた者の割合は男性で、「そうだと思わない(小計)」と答えた者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「そうだと思う(小計)」と答えた者の割合は男性の20歳代から40歳代と女性の20歳代、30歳代で、「そうだと思わない(小計)」と答えた者の割合は男性の60歳以上と女性の50歳代、60歳代で、それぞれ高くなっている。(表23)イ 経済的に恵まれなくとも、気ままに楽しく暮らせればよい
経済的に恵まれなくとも、気ままに楽しく暮らせればよいかについて、性別に見ると、「そうだと思う(小計)」と答えた者の割合は男性で、「そうだと思わない(小計)」と答えた者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「そうだと思う(小計)」と答えた者の割合は男女ともに60歳以上で、「そうだと思わない(小計)」と答えた者の割合は男女ともに30歳代、40歳代で、それぞれ高くなっている。(表24)ウ 妥協を排し、自分の信念はできる限り貫くよう努力する方だ
妥協を排し、自分の信念はできる限り貫くよう努力する方かについて、性別に見ると、「そうだと思う(小計)」と答えた者の割合は男性で、「そうだと思わない(小計)」と答えた者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「そうだと思う(小計)」と答えた者の割合は男性の20歳代から40歳代と女性の20歳代で、「そうだと思わない(小計)」と答えた者の割合は女性の40歳以上で、それぞれ高くなっている。(表25)エ 自分の願望にできるだけ忠実に生きたい
自分の願望にできるだけ忠実に生きたいかについて、性別に見ると、「そうだと思う(小計)」と答えた者の割合は男性で、「そうだと思わない(小計)」と答えた者の割合は女性でそれぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「そうだと思う(小計)」と答えた者の割合は男女ともに20歳代で、「そうだと思わない(小計)」と答えた者の割合は女性の40歳代、50歳代で、それぞれ高くなっている。(表26)(2) 人は何のために働くことが大切だと思うか
人は何のために働くことが大切だと思うか聞いたところ、「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合が35.3%、「お金を得るために働く」と答えた者の割合が33.7%と高く、以下、「社会の一員として、務めを果たすために働く」(16.9%)、「自分の才能や能力を発揮するために働く」(10.9%)となっている。(図41)
前回の調査結果と比較して見ると、「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合が上昇(33.1%→35.3%)し、「自分の才能や能力を発揮するために働く」と答えた者の割合が低下(12.7%→10.9%)している。
性別に見ると、「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は女性で、「社会の一員として、務めを果たすために働く」、「自分の才能や能力を発揮するために働く」と答えた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
職業別に見ると、「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は家族従業者、主婦で、「お金を得るために働く」と答えた者の割合は労務職で、「社会の一員として、務めを果たすために働く」と答えた者の割合はその他の無職で、「自分の才能や能力を発揮するために働く」と答えた者の割合は自由業(自営業種)、管理職・専門技術職・事務職、学生で、それぞれ高くなっている。(表27)(3) どのような仕事が理想的だと思うか
世の中には、いろいろな仕事がありますが、あなたにとってどのような仕事が理想的だと思うか2つまで聞いたところ、「収入が安定している仕事」と答えた者の割合が52.9%と最も高く、以下、「職場で楽しく働ける仕事」(34.9%)、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」(34.2%)、「健康を損なう心配がない仕事」(22.7%)などの順となっている。
前回の調査結果と比較して見ると、「収入が安定している仕事」と答えた者の割合は上昇(49.2%→52.9%)している。(図42)
性別に見ると、「職場で楽しく働ける仕事」、「健康を損なう心配がない仕事」と答えた者の割合は女性で、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」と答えた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。(表28)
性・年齢別に見ると、「収入が安定している仕事」と答えた者の割合は男性の40歳代、50歳代と女性の40歳代で、「職場で楽しく働ける仕事」と答えた者の割合は男性の20歳代、30歳代と女性の20歳代から50歳代で、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」と答えた者の割合は男女とも20歳代から40歳代で、「健康を損なう心配がない仕事」と答えた者の割合は男性の60歳以上と女性の50歳以上で、それぞれ高くなっている。
職業別に見ると、「収入が安定している仕事」と答えた者の割合は農林漁業(家族従業者)、労務職で、「職場で楽しく働ける仕事」と答えた者の割合は管理職・専門技術職・事務職、労務職、学生で、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」と答えた者の割合は商工サービス・自由業(自営業主)、管理職・専門技術職・事務職、学生で、「健康を損なう心配がない仕事」と答えた者の割合は家族従業者、その他の無職で、それぞれ高くなっている。(4) 収入と自由時間についての考え方
収入と自由時間との関係について、収入は現在のままでも、自由時間をもっと増やしたいと思うか、それとも、自由時間は現在のままでも、収入をもっと増やしたいと思うか聞いたところ、「収入は現在のままでも,自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合が34.2%、「自由時間は現在のままでも,収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合が48.7%となっている。なお、「どちらともいえない」と答えた者の割合が14.5%となっている。(図43)
前回の調査結果と比較して見ると、「収入は現在のままでも、自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は上昇(31.4%→34.2%)している。
性別に見ると、「自由時間は現在のままでも、収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
職業別に見ると、「収入は現在のままでも、自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は商工サービス・自由業(家族従業者)、管理職・専門技術職・事務職で、「自由時間は現在のままでも、収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は商工サービス・自由業(自営業種)、労務職で、それぞれ高くなっている。(表29)(5) 家庭の役割
家庭の役割にはいろいろな面があるが、あなたにとって「家庭」はどのような意味をもっているか2つまで聞いたところ、「家族の団らんの場」を挙げた者の割合が70.8%と最も高く、以下、「休息・やすらぎの場」(65.0%)、「夫婦の愛情をはぐくむ場」(19.8%)、「子どもを生み,育てる場」(16.5%)などの順となっている。(2つまでの複数回答、図44)
平成8年7月の調査結果と比較して見ると、「休息・やすらぎの場」を挙げた者の割合が上昇(52.0%→65.0%)している。
性別に見ると、「夫婦の愛情をはぐくむ場」を挙げた者の割合は男性で、「子どもを生み,育てる場」を挙げた者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。
世帯構成別に見ると、「家族の団らんの場」を挙げた者の割合は2世代世帯(親と子)、3世代世帯(親と子と孫)で、「夫婦の愛情をはぐくむ場」を挙げた者の割合は1世代世帯(夫婦だけ)で、「子どもを生み,育てる場」を挙げた者の割合は2世代世帯(親と子)で、それぞれ高くなっている。(表30)(6) 子どもに身につけさせておくことが大切なこと
健全な社会人となる上で、子どもに身につけさせておくことが大切だと思うか聞いたところ、「責任感(自分の言動に責任を持つ)」を挙げた者の割合が78.1%と最も高く、以下、「忍耐力(辛さ・苦しさを我慢する)」(61.2%)、「自主性(自分で物事を計画し、実行する)」(59.8%)、「公共心(規則を守り、人に迷惑をかけない)」(59.0%)、「協調性(集団の一員として助け合う)」(54.8%)などの順となっている。(複数回答、図45)
平成8年7月の調査結果と比較して見ると、「責任感(自分の言動に責任を持つ)」、「忍耐力(辛さ・苦しさを我慢する)」、「公共心(規則を守り、人に迷惑をかけない)」、「協調性(集団の一員として助け合う)」を挙げた者の割合が上昇(75.7%→78.1%、58.3%→61.2%、50.6%→59.0%、49.5%→54.8%)している。
性別に見ると、「責任感(自分の言動に責任を持つ)」、「忍耐力(辛さ・苦しさを我慢する)」、「自主性(自分で物事を計画し、実行する)」、「公共心(規則を守り、人に迷惑をかけない)」、「協調性(集団の一員として助け合う)」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。(表31)
性・年齢別に見ると、「責任感(自分の言動に責任を持つ)」、「忍耐力(辛さ・苦しさを我慢する)」を挙げた者の割合は女性の40歳代、50歳代で、「自主性(自分で物事を計画し、実行する)」を挙げた者の割合は男性の40歳代と女性の30歳代、40歳代で、「公共心(規則を守り、人に迷惑をかけない)」、「協調性(集団の一員として助け合う)」を挙げた者の割合は女性の30歳代から50歳代で、それぞれ高くなっている。
世帯構成別に見ると、「責任感(自分の言動に責任を持つ)」、「忍耐力(辛さ・苦しさを我慢する)」を挙げた者の割合は3世代世帯(親と子と孫)で、「自主性(自分で物事を計画し、実行する)」、「公共心(規則を守り、人に迷惑をかけない)」、「協調性(集団の一員として助け合う)」を挙げた者の割合は2世代世帯(親と子)で、それぞれ高くなっている。
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