2 調査結果の概要
- 今後の生活についての意識
(1) 今後の生活の見通し
お宅の生活は、これから先、良くなっていくと思うか、悪くなっていくと思うか、同じようなものだと思うか聞いたところ、「良くなっていく」と答えた者の割合が9.1%、「同じようなもの」と答えた者の割合が60.4%、「悪くなっていく」と答えた者の割合が24.5%となっている。(図28)
前回の調査結果と比較してみると、「良くなっていく」と答えた者の割合が低下(12.7%→9.1%)し、「悪くなっていく」と答えた者の割合が上昇(21.8%→24.5%)している。(図29)
性別に見ると、「同じようなもの」と答えた者の割合は女性で、「悪くなっていく」と答えた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「同じようなもの」と答えた者の割合は男性の70歳以上と女性の60歳以上で、「悪くなっていく」と答えた者の割合は男性の50歳代、60歳代と女性の50歳代で、それぞれ高くなっている。(図30)
生活の程度についての質問との関連で見ると、「同じようなもの」と答えた者の割合は「中の上」、「中の中」と答えた者で、「悪くなっていく」と答えた者の割合は「中の下」、「下」と答えた者で、それぞれ高くなっている。(表17)(2) 今後の生活の力点
今後、生活の、特にどのような面に力を入れたいと思うか聞いたところ、「レジャー・余暇生活」と答えた者の割合が32.3%と最も高く、以下、「住生活」(25.4%)、「食生活」(21.9%)などの順となっている。(図31)
前回の調査結果と比較してみると、「レジャー・余暇生活」と答えた者の割合が低下(36.2%→32.3%)し、「食生活」と答えた者の割合が上昇(16.3%→21.9%)している。(図32)
性別に見ると、「レジャー・余暇生活」、「住生活」と答えた者の割合は男性で、「食生活」と答えた者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「レジャー・余暇生活」と答えた者の割合は男性の50歳代と女性の20歳代、50歳代で、「住生活」と答えた者の割合は男性の30歳代、40歳代と女性の20歳代から40歳代で、「食生活」と答えた者の割合は男女ともに60歳以上で、高くなっている。
住宅の形態別に見ると、「レジャー・余暇生活」、「食生活」と答えた者の割合は持ち家の者で、「住生活」と答えた者の割合は賃貸住宅の者で、それぞれ高くなっている。(表18)(3) 心の豊かさか、物の豊かさか
今後の生活の仕方として、心の豊かさか、物の豊かさかについて聞いたところ、「物質的にある程度豊かになったので、これからは心の豊かさやゆとりのある生活をすることに重きをおきたい」(以下、「心の豊かさ」という。)と答えた者の割合が57.0%、「まだまだ物質的な面で生活を豊かにすることに重きをおきたい」(以下、「物の豊かさ」という。)と答えた者の割合が29.3%となっている。なお、「一概にいえない」と答えた者の割合が10.7%となっている。(図33)
前回の調査結果と比較してみると、大きな変化は見られない。(図34)
性別に見ると、「心の豊かさ」と答えた者の割合は女性で、「物の豊かさ」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
性・年齢別に見ると、「心の豊かさ」と答えた者の割合は女性の40歳代、50歳代で、「物の豊かさ」と答えた者の割合は男性の20歳代から40歳代と女性の20歳代で、それぞれ高くなっている。(図35、表19)(4) 将来に備えるか、毎日の生活を充実させて楽しむか
今後の生活の仕方として、貯蓄や投資など将来に備えることに力を入れたいと思うか、それとも、毎日の生活を充実させて楽しむことに力を入れたいと思うか聞いたところ、「貯蓄・投資など将来に備える」と答えた者の割合が30.5%、「毎日の生活を充実させて楽しむ」と答えた者の割合が50.9%となっている。なお、「どちらともいえない」と答えた者の割合が15.8%となっている。(図36)
前回の調査結果と比較してみると、「貯蓄・投資など将来に備える」と答えた者の割合が上昇(28.8%→30.5%)し、「毎日の生活を充実させて楽しむ」と答えた者の割合が低下(53.4%→50.9%)している。(図37)
性・年齢別に見ると、「貯蓄・投資など将来に備える」と答えた者の割合は男女とも20歳代から40歳代で、「毎日の生活を充実させて楽しむ」と答えた者の割合は男女とも60歳以上で、それぞれ高くなっている。(図38)
心の豊かさ・物の豊かさとの質問との関連で見ると、「貯蓄・投資など将来に備える」と答えた者の割合は「物の豊かさ」と答えた者で、「毎日の生活を充実させて楽しむ」と答えた者の割合は「心の豊かさ」と答えた者で、それぞれ高くなっている。(表20)(5) 老後は誰とどのように暮らすのがよいか
老後は誰とどのように暮らすのがよいと思うか聞いたところ、「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合が20.8%、「息子(夫婦)の近くに住む」と答えた者の割合が9.8%、「娘(夫婦)と同居する」と答えた者の割合が5.8%、「娘(夫婦)の近くに住む」と答えた者の割合が7.1%、「どの子(夫婦)でもよい」と答えた者の割合が9.1%、「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合が36.3%となっている。(図39)
平成8年7月の調査結果と比較してみると、「息子(夫婦)と同居する」、「娘(夫婦)と同居する」、「娘(夫婦)の近くに住む」、「どの子(夫婦)でもよい」と答えた者の割合が低下(23.2%→20.8%、7.8%→5.8%、10.5%→7.1%、18.1%→9.1%)し、「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合が上昇(25.0%→36.3%)している。
性別に見ると、「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は男性で、「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は男女とも60歳以上で、「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合は女性の30歳代から50歳代で、それぞれ高くなっている。
世帯構成別に見ると、「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は3世代世帯(親と子と孫)で、「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合は1世代世帯(夫婦だけ)、2世代世帯(親と子)で、それぞれ高くなっている。
住宅の形態別に見ると、「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は持ち家の一戸建で、「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合は持ち家の集合住宅と賃貸住宅で、それぞれ高くなっている。(表21)
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