• 社会と法制度

公的年金制度に関する世論調査(平成10年3月調査)

1998年6月22日掲載

報告書の引用について

調査データを引用・転載する場合には、出典を明記してください。
出典を編集・加工等して利用する場合には、その旨も明記してください。
詳細及びその他のルールについては「リンク・著作権等について」をご参照ください。

ご協力のお願い

今後の業務の参考にしたいため、大変お手数ですが、引用のご連絡をお願いします。

インターネットからのご連絡

内閣府が運営する引用連絡フォームにて必要事項をご記入ください。

引用連絡フォーム

郵送でのご連絡

掲載部分の写しを以下お問合せ先までご送付ください。

〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
内閣府大臣官房政府広報室 世論調査担当
電話番号 03-5253-2111(代表)

「公的年金制度に関する世論調査」(平成10年3月)

総理府広報室


調査の概要


調査の目的公的年金制度に関する国民の意識を調査し,今後の施策の参考とする。
調査項目
(1)社会保障などの分野における最も重要な課題
(2)公的年金制度に対する関心
(3)公的年金制度の役割と公的年金の位置づけ
(4)公的年金制度の改正に対する関心や周知度
(5)公的年金の給付と負担のあり方
(6)専業主婦等の年金保険料の負担について
(7)年金制度の中で少子化対策を講じることについて
調査対象
(1)母集団 : 全国20歳以上の者
(2)標本数 : 5,000人
(3)抽出法 : 層化2段無作為抽出法
調査時期
平成10年3月19日〜3月29日
調査方法
調査員による面接聴取
回収結果
(1)有効回収数(率) : 3,646人(72.9%)
(2)調査不能数(率) : 1,354人(27.1%)


調査票

この調査は,「公的年金制度」についてお伺いするものです。
公的年金制度には,全国民共通の給付を行う基礎年金(国民年金)と,その上乗せ給付として,民間サラリーマンを対象とする厚生年金や,公務員などを対象とする共済年金といった被用者年金があります。
公的年金制度は,主として高齢期における生活設計の基本的な部分を支える役割を果しています。

はじめに,社会保障における課題について,お伺いします。
Q1 〔回答票1〕あなたは,高齢化社会への対応として,社会保障などの分野において,最も重要な課題となるのはどのようなことだと思いますか。この中から3つまであげてください。(3M.A.)
(71.6) (ア) 老後の生活に必要な年金など所得保障の確保
(60.5) (イ) 安心して医療が受けられる体制の整備
(55.4) (ウ) 高齢者の介護施設・介護サービスの確保
(17.0) (エ) 高齢者の雇用の確保
(11.2) (オ) 高齢者の住宅など生活環境の整備
(17.0) (カ) 高齢者の健康管理
(17.2) (キ) 高齢者の生きがい増進
(10.9) (ク) 育児・出生対策など次世代の健全な育成
(13.5) (ケ) 家族や地域社会の人間関係
( 0.2) その他(口口
( 1.3) 特にない
( 1.2) わからない

(M.T.=277.2)



次に,公的年金制度に関する関心について,お伺いします。
Q2 〔回答票2〕 あなたは,公的年金制度について,どの程度関心がありますか。この中ではどうでしょうか。
(34.9) (ア) 非常に関心がある(SQa1,SQa2へ)
(43.1) (イ) ある程度関心がある(SQa1,SQa2へ)
(16.4) (ウ) あまり関心がない(SQbへ)
( 4.9) (エ) ほとんど(全く)関心がない(SQbへ)
( - ) その他(口口)(Q3へ)
( 0.6) わからない(Q3へ)


SQa1 〔回答票3〕 では,あなたは,公的年金制度について,いつごろから関心を持つようになりましたか。この中ではどうでしょうか。(N=2,846)
( 1.7) (ア) 20歳未満
(11.0) (イ) 20歳代
(21.3) (ウ) 30歳代
(30.5) (エ) 40歳代
(25.0) (オ) 50歳代
( 9.2) (カ) 60歳代
( 1.3) わからない


SQa2 〔回答票4〕 では,あなたは,公的年金制度のどのようなことについて関心がありますか。この中からいくつでもあげてください。(M.A.)(N=2,846)

(27.4) (ア) 自分が負担する又は負担した保険料はどのくらいか
(70.0) (イ) 現在あるいは将来,自分が受け取る年金はどうなっているのか
(35.9) (ウ) 年金制度全体の年金の給付内容や保険料の負担の現状はどうなっているのか
(57.2) (エ) いわゆる少子化,高齢化が進んでいく中で,将来の年金制度全体の姿はどのようなものになるのか
( 0.4) その他(口口
( 1.8) わからない

(M.T.=192.8)


SQb 〔回答票5〕 では,あなたが公的年金制度について関心がないのは,どのような理由からでしょうか。(N=779)
(54.9) (ア) まだ若く,将来の話なので,高齢期の生活のための収入については,あまり深く考えていないから
(30.3) (イ) 高齢期は,できれば就労による収入や貯蓄など自助努力で生活したいので,あまり公的年金はあてにしていないから
( 6.2) その他(口口
( 8.6) わからない



(全員に)
次に,公的年金制度の役割について,お伺いします。

Q3 〔回答票6〕 あなたは,公的年金制度の仕組みや役割を,どのようなものだと思っていますか。この中からいくつでもあげてください。(M.A.)
(46.1) (ア) 学生を含めた20歳以上の国民の誰もが,年金受給世代になるまで加入を義務づけられている
(52.8) (イ) 現役で働いている世代が,年金を受給している世代を扶養するという社会的な仕組み
(48.5) (ウ) 原則として,保険料を支払った期間に応じて年金が支給される
(27.8) (エ) 物価や賃金の上昇に応じた年金額が保障される
(43.9) (オ) 終身年金として生涯にわたり年金が支給される
(30.0) (カ) 高齢期の所得保障のほかにも,障害者になったり生計維持者が死亡した場合にも保障が受けられる
( 0.3) その他(口口
( 4.3) わからない

(M.T.=253.8)



次に,ご自分の高齢期の生活設計の中での公的年金の位置づけについて,お伺いします。
Q4 〔回答票7〕あなたは,高齢期の生活設計の中で,公的年金をどのように位置づけていますか。この中から1つだけあげてください。
(21.8) (ア) ほぼ全面的に公的年金に頼る
(51.0) (イ) 公的年金を中心とし,これに個人年金や貯蓄などの自助努力を組み合わせる
(21.4) (ウ) 公的年金にはなるべく依存せず,できるだけ個人年金や貯蓄などの自助努力を中心に考える
( 1.9) (エ) 公的年金には依存しないで,子どもなどによる私的扶養に頼る
( 0.4) その他(口口
( 3.5) わからない



次に,公的年金制度の改正に対する関心について,お伺いします。
Q5 〔回答票8〕平成11年には,5年ごとに行われている財政再計算(カードを提示して説明)が行われ,それに伴い公的年金制度の改正が行われることになっていますが,あなたは,公的年金制度の改正について,どの程度関心がありますか。この中ではどうでしょうか。
(29.5) (ア) 非常に関心がある
(38.2) (イ) ある程度関心がある
(20.8) (ウ) あまり関心がない
( 9.1) (エ) ほとんど(全く)関心がない
( 0.1) その他(口口
( 2.4) わからない


Q6 〔回答票9〕昨年,すでに厚生省の年金審議会が,次期公的年金制度改正についての一巡目の議論を終了して論点整理を行い,厚生省から給付と負担に関する5つの選択肢が示されるなど,制度改正に向けた検討が進められていますが,そうした公的年金制度の改正に向けた動きについて知っていましたか,知りませんでしたか。この中ではどうでしょうか。
(10.5) (ア) 知っていた
(26.8) (イ) ある程度知っていた
(27.1) (ウ) あまり知らなかった
(34.5) (エ) 知らなかった
( 0.0) その他(口口
( 1.1) わからない



次に,公的年金の給付内容と保険料負担のあり方について,お伺いします。
Q7 〔回答票9〕 現行の年金の給付水準を維持し,現在の年金額を物価や賃金の上昇に見合って引き上げていく場合,平成37年(2025年)以降の公的年金の保険料は,現在の約2倍程度まで上昇すると見込まれていますが,あなたは,そのことを知っていましたか,知りませんでしたか。この中ではどうでしょうか。
(12.6) (ア) 知っていた
(21.5) (イ) ある程度知っていた
(20.3) (ウ) あまり知らなかった
(45.0) (エ) 知らなかった
( 0.0) その他(口口
( 0.7) わからない


Q8 〔回答票10〕 公的年金を長期的に安定して運営していくためには,年金の給付と保険料負担を均衡させる必要がありますが,年金の給付と保険料の負担をどのように均衡させるべきだとお考えですか。この中から1つだけあげてください。
(13.5) (ア) 現在の年金の給付水準を維持し,将来の世代の保険料の負担を上げる方向で均衡させるべきである
(43.6) (イ) 将来の世代の保険料の負担をできるだけ上げずに現状を維持し,年金の給付水準を抑制する方向で均衡させるべきである
(25.4) (ウ) 年金の給付水準もある程度抑制し,保険料の負担もある程度高めていく方向で均衡させるべきである
( 1.7) その他(口口
(15.8) わからない



次に,専業主婦等の年金保険料の負担について,お伺いします。
Q9 〔回答票11〕 専業主婦等は,現在の制度においては,国民年金の保険料を負担する必要はなく,その配偶者が加入する厚生年金や共済年金からの負担により,老後等に国民年金(基礎年金)が給付される仕組みとなっていますが,あなたは,このことを知っていましたか,知りませんでしたか。この中ではどうでしょうか。
(53.6) (ア) 知っていた
(20.2) (イ) ある程度知っていた
( 9.7) (ウ) あまり知らなかった
(16.0) (エ) 知らなかった
( - ) その他(口口
( 0.5) わからない


Q10 〔回答票12〕そのような専業主婦等の年金保険料の負担については,専業主婦等も負担すべきであるという意見と,現行どおり保険料を負担しなくてもよいという意見がありますが,あなたはこのことについて,どのように考えますか。この中から1つだけあげてください。
(58.5) (ア) 所得がないのだから,現行どおり配偶者の加入する制度全体で年金保険料を負担する仕組みでいい
(27.4) (イ) 専業主婦等からも別途年金保険料を徴収すべきである
( 0.3) その他(口口
( 8.7) どちらともいえない
( 5.1) わからない



最後に,年金制度の中での少子化対策について,お伺いします。
Q11 〔回答票13〕 年金制度の中で少子化対策を講じることについて,あなたのお考えに最も近いものはどれですか。この中から1つだけあげてください。
(35.3) (ア) 子どものある者に対しては,年金の給付を増やしたり,保険料負担を軽減するなど,年金制度の中で対策を講じるべきである
(43.7) (イ) 少子化対策は,保育サービスの充実など年金以外の社会保障施策として実施すべきであり,年金制度の中で少子化対策を行うことは適当でない
( 0.2) その他(口口
(12.3) どちらともいえない
( 8.6) わからない


Q5で使用した[カード]
財政再計算とは,
公的年金制度では,年金の給付と保険料の負担の長期的な均衡を図るために,少なくとも5年に1度,財政再計算を行うこととしています。5年程度経過しますと,人口や経済など,年金制度をめぐる社会・経済状況が変化するため,これらの変化を踏まえて,年金の長期的な収支見通しを改定するわけです。この作業を財政再計算とよんでいます。


この調査は役に立ちましたか?
この調査結果は
分かりやすかったですか?

ご意見・ご感想

別の調査結果を探す

関連サイト

  • あしたの暮らしをわかりやすく 政府広報オンライン別ウインドウで開きます
Top